花田 雄二 GMの紹介

私とサッカーと人生を歩み始めたきっかけは、生来の負けず嫌いの性格があったからです。

 

小学生の時、私はいわゆるガキ大将でした。

弱い者いじめはしませんでしたが、強い者に対して挑み、勝つことに快感を感じていました。

喧嘩では負け知らず。その当時は、自分が一番強いと思い込んでいました。

 

しかし、サッカーの体験会でその自信はもろくも崩れ去りました。

リフティングで同級生に負けたのです。

初挑戦だったとしても、当時負け知らずだった小学生の私のプライドはズタズタで、絶対に負けたくない気持ちから兄が所属していた小学校のサッカークラブに入ったのです。

それが小学4年生でした。

当時、福岡県内では小学校のクラブ活動にも関わらず全国大会までいく強豪チームでした。
小学4年生で始めたサッカーですが、幸い私に合っていたようで5年生で県の代表、6年生で全国大会にも出場しました。

私はプレイヤーとしてはゲームメーカで、パスを中心に組み立てるプレイスタイルです。

得意技はキラーパスとセットプレイ。フリーキックやコーナーキックも得意でした。

東海大附属第五高校では、セットプレイだけで年間50点以上の得点を獲得していましたし、それに加えて点も取っていましたから、年間必ず100点以上は取っていました。

 

高校を卒業してからもサッカー一筋。

Jリーグが始まる前の日本リーグで、私は企業チームに所蔵し、働きながら毎日サッカーに明け暮れていました。

トレーニングは辛い時もありましたが、それ以上に楽しさややりがいを感じていましたし、高校時代の3年間100点以上の獲得実績があったので、どこかで自信もありました。

 

『私のサッカー選手としての人生は、これからもずっと続いていく。

いつか終わりが来るとしても、それはまだまだずっと先のことだ』

 

そんな風に思っていました。

 

しかし、そんな生活は21歳の時に突然終わりを告げます。

《戦力外通知》

 

それを受け取った瞬間のショック、そして自分の居場所を突然失った虚無感と喪失感は、今でも鮮明に思い出すことができます。

きっとこの思いは一生忘れることはないでしょう。

 

しかし、当時チームキャプテンをしていた兼本コーチをはじめ、周りは私の後輩の指導能力を高く評価してくれました。

 

「花田、お前はチームに残れ。お前は必要な人間だから俺が上に掛け合ってやる」

 

キャプテンだった兼本コーチからそう言われた瞬間、思わず目頭が熱くなりました。

けれども、選手は競争社会です。

もし私が残留を決めたなら、今度は私の後輩がチームからいわゆる首切りになることは分かっていました。

 

「誰かを犠牲にするくらいなら、もう必要ないと判断された自分が身を引こう」

 

それが、私の選手としての現役は終わった瞬間でした。

 

ですが、私はやはりサッカーと関わりを持ちたかったのです。

周りから評価された後輩への指導や教育のことが心に残っており、今度は子どもの育成をしたいと会社に掛け合い、当時の川鉄サッカースクールを任せられることになりました。

 

第2のサッカー人生は、22歳の時。指導者という形で幕開けになりました。

 

子どもたちの指導は楽しかったです。

何よりも、サッカーを楽しみ、成長していく彼らの姿は私自身を救ってくれました。

そして、もっと私を救ってくれたサッカーと子どもたちに貢献したいという思いからHAJAXS FOOT BALL ACADEMYが誕生したのです。

 

今だから言える話ですが、このHAJAXSを立ち上げる時には、周りから大きな反発がありました。

そして、何人もの友人たちが去っていきました。

 

しかし、私の窮地救ってくれたのは、仲間と家族でした。

「お前ならできる」

「そのチームがたくさんの子どもたちを救ってくれるなら全力で応援するから」

そんな家族と仲間の言葉に何度助けられたかわかりません。

 

だからこそ、支えてくださった方の信頼に応えたい一心で20年間HAJAXSを続けてこられたのだと思います。

 

しかし、まだまだ支えてくださった方に充分な恩返しできたとは思いません。

なぜなら、価値観や人間力とは常に磨かれ続けなければならないし、私が目指す道のりはまだまだ遠いからです。

 

私の夢は、岡山県をサッカー王国にすることです。

それは、ただサッカーの技能をレベルアップすることだけではありません。

 

かつての私も、選手として高みを目指していました。

ですが、その高みを目指すことが難しい人もいます。

 

最初は純粋にボールが目の前にあり、純粋に蹴って楽しんでいたはずなのに、いつの間にか競争に疲れ、純粋に楽しむことができない人も大勢います。

 

HAJAXSは人間性の高さと心の強さを目標としていますが、その前提としてサッカーが大好きな気持ちや楽しめなければ意味がありません。

実際、海外では老若男女や国籍や人種を超えて、ボールひとつで知らない人同士でも繋がる姿があります。

 

私は、今一度コミュニケーションとして他者と繋がり合えるサッカーを子どもたちのために見つけていきたいと思っています。

子どもたちのニーズはそれぞれ違います。

ただサッカーをみんなで楽しみたい子、本格的なプロを目指したい子、様々です。

 

HAJAXS FOOT BALL ACADEMYには、現在2つのチームがあります。

20周年を迎える今、チームも変革を行う時なのかとも考えています。

 

HAJAXSと兄弟チームである現IRMAOは、試合に出られなくてもチームのために努力し続ける子のために選手やコーチ、保護者、様々な立場の方々と何度も話し合いを行い、立ち上がりました。

 

しかし、あの頃と現在では大分選手たちの状況は変わっています。

 

私がHAJAXSを立ち上げた当初に願ったことは、子どもたちにサッカーを通して幸せな人生を歩んで欲しいということです。

それは今でも変わっていませんが、時代とともに何を【幸せ】だと感じるのかは変わっていきます。

 

いつか岡山で大勢の人が、生涯スポーツとしてサッカーを楽しむ風景が当たり前になるように、

まずはHAJAXSの選手たちが子どもたちが幸せだと感じられるように今度はGMという立場で力を尽くしていきたいと思います。

© 2017-2019   TAJOXS.Inc